プログラミングの楽しさを子どもたちに伝えたい!絵本作っちゃいましたfrom フィンランド

IT先進国で教育大国のフィンランドから。楽しく学べるプログラミング教育の絵本が誕生しました。

その名も、「Hello Ruby」。(※以下リンクは英語版ですのでご注意を!)

 

IT教育ニーズの高まりを受け、既に15カ国での翻訳出版が予定されている注目のこの絵本。日本でも、「ルビィのぼうけん」というタイトルで、発売されることが決まりました!(翔泳社より2016年5月下旬刊行予定)

この絵本を作ったのは、フィンランドのプログラマで作家、イラストレーターのリンダ・リウカスさん。もともと、リンダさんがクラウドファンディングで資金を集めて作ったのが始まりで、これほど多数の言語に翻訳されることになるとは、当時は想像しなかったのだそうです。

 東京のフィンランド大使館で記者会見を行った著者のリンダさん。リンダさんは、若い女性にプログラミングを教える「 Rails Girls 」という世界的な活動の創立者でもあります。プログラミング愛があふれてめっちゃ笑顔。。

東京のフィンランド大使館で記者会見を行った著者のリンダさん。リンダさんは、若い女性にプログラミングを教える「Rails Girls」という世界的な活動の創立者でもあります。プログラミング愛があふれてめっちゃ笑顔。。

で、どんな内容の本かといいますと・・・ いきなり「コードの書き方」を教えるとか、そういうものではありません。この絵本が伝えているのは、あくまで、「プログラミングに必要な考え方」の根っこの部分。「プログラミングに必要な考え方」というのは例えば、「分解」(大きな問題をより小さな問題に分けること)や「パターン認識」(ちらばった情報の中にパターンを見つけること)といった考え方です。この絵本は、主人公のルビィという好奇心旺盛な女の子が、宝石を集める冒険を通して、これらの考え方を自然に学んでいけるストーリーになっています。

「プログラミングは、怖いものでもややこしいものでもない。コンピュータに正確な手順を与えることです。そして何よりテクノロジーとは、世界をより良く変えることができる良い方法。この本と通して、子どもたちに、プログラミングの楽しさを知ってもらいたいです」とリンダさん。

こちら写真はフィンランド語版なのであくまでイメージですが、イラストいっぱいの楽しい雰囲気です。

 対象年齢は4-7歳くらいで、親子で楽しめるように作られています。

対象年齢は4-7歳くらいで、親子で楽しめるように作られています。

今回は、フィンランド大使館でのリンダさんのプレゼンテーションの後、子どもたち向けのワークショップも開かれました。その一部をのぞいてみると、例えばこんなことをやっていました。

●カラフルな紙を切り貼りして、自作のコンピュータを作る。それを通して、「CPU」や「RAM」といった仕組みも、かな〜りかみ砕いて、学べたり・・・

 自分のコンピュータを作ってみる。

自分のコンピュータを作ってみる。

●フィンランドのキャラクター、アングリーバードが登場するソフトを使って「このアングリーバードにどんな指示を与えたら良いのか?」というのを子どもたちと一緒に考えたり。そう、「正確な指示を与える」、ということも、プログラミングの大切な要素ですからね。

 アングリーバードにどんな指示を与えたらよいのか、真剣に考える子どもたち。

アングリーバードにどんな指示を与えたらよいのか、真剣に考える子どもたち。

フィンランドでは今年の夏から、小学校にプログラミング教育を導入する予定。若いうちから、コーディングやプログラミングに親しんでもらうための教育をしていこうと考えているそうです。

リンダさんいわく、「私は靴下を編むのが好きな女の子でした。それは一見、プログラミングとは無縁の世界に思えますが、靴下を編むことを通して、繰り返しのパターンを覚えたり、この部位に来たら編み方を変える・・・といった、プログラミングに必要な考え方を学んでいたとも言えます」とのこと。要は、プログラミングって、私たちの誰の世界とも遠くない、特別難しいとか、そういうものではないんだってこと。

そうこうしている間に、プログラミングを一度も学んだことがないアラサーの私もやってみたくなってきました!大学時代、「情報処理」の試験で、「ハードウェアとソフトウェアの違いについて記述せよ」という問題に答えられず落第すれすれの成績を取った黒歴史を持つ私ですが、今ならもっと楽しく学べる気がしています。だってリンダさんの言うとおり、「テクノロジーは世界をより良い方向に変えられる可能性がある」ってことを、日々実感しているから。

てことで、日本での「ルビィのぼうけん」(Hello Ruby)の発売を楽しみに待ちたいですね。発売元の翔泳社さん、よろしくお願いします〜。

Text: Haiji Hoshino, 2016/4/4